小児矯正
ネオキャップ・ビムラー矯正
当院が採用している「ネオキャップ・ビムラー矯正」は、実は日本でまだあまり普及していません。
しかし数多くのメリットをもっており、お子さまの歯列矯正に適した方法のひとつです。
お子様の歯並びや噛み合わせに関してお困りごとがある方は、ネオキャップ・ビムラー矯正をご検討ください。
ネオキャップ・ビムラー矯正とは?
ネオキャップ・ビムラー矯正は、
- ネオキャップ=取り外しできない白いプラスチック製のかぶせ物
- ビムラー=取り外し可能な装置
これら2種類の機能矯正装置を用いた歯列矯正です。
導入している歯科医院はまだ少ないですが、ネオキャップ・ビムラー矯正は国際機能矯正臨床毛球界(IFOCS)から公式認可を受けた歯科医院のみが使用できます。当院は、公式認可を受けているのです。
そもそも歯は、舌や唇、頬の筋肉のバランスに合わせて並びます。
歯列矯正に対してワイヤー装置でがっちり固定する印象を持つ方がいますが、ネオキャップ・ビムラー矯正は例外です。
ネオキャップ・ビムラー矯正は、装置を使用して口周りの筋肉のバランスにはたらきかけます。
ネオキャップを乳臼歯へ装着することで口内のスペースが広がり、舌が動きやすい状態となります。
それにより舌や頬の筋肉を活性化すると、歯を動かすための土台づくりは完了です。
あとは歯科医師から指示された時間にビムラーを装着し、徐々に歯を動かしていきます。
基本的には就寝時につけていただくので、学校で邪魔になったりなくしたりする心配はありません。ご安心ください。
ネオキャップ・ビムラー矯正の特徴は?
取り外し可能な小児矯正装置に「床矯正」がありますが、お子様によっては治療が難しい場合があります。
これは十分な効果を見込むため、装置の使用のほかにトレーニングでお口周りの筋肉を鍛える必要があるためです。お子様はもちろん、サポートする親御様の負担にもなってしまいます。
しかしネオキャップ・ビムラー矯正は、装置を入れるだけで勝手に噛む力を向上させてくれます。お子様自身が意識的に訓練をする床矯正とは、作用機序がまったく異なるのです。
ネオキャップ・ビムラー矯正のメリットとデメリット
ネオキャップ・ビムラー矯正には、数多くのメリットがあります。
- 装置は基本的に就寝中のみ
- 他の矯正方法に比べて痛みが生じにくい
- 抜歯が前提ではない
- 装置が着脱できるため、むし歯になりづらい
- 後戻りしづらい
- 歯と顎を一緒に直し、上顎と下顎のバランスが良好になる
- 指しゃぶりや口呼吸などの悪癖を解消できる
- 治療期間は一般的なブラケット矯正と同等
大きなデメリットは見当たりませんが、強いて言えば「指示された時間に装置を装着しなければ改善が見込めない」ということ。
自己管理が難しいお子様の場合、ご自宅では親御様にサポートしていただく必要があります。
小児矯正に関して何かご希望や不明点がありましたら、当院スタッフへお声かけください。
患者様の症例に合った矯正方法をご提案させていただきます。